てきぱきリズムと教育のはやさ

自分はもともと、効率化が苦手な人間で、知らず知らずにマイペースと後ろ指を差されるほど
速度のない人間で。
それでも、忙しくバイトなんかやってるとプロセスが効率化されてって、
新しく入った子が手間取ってるのを見ていらっとして、はっとする。
僕だったらてきぱきこなせるその仕事。
しばらく前まではそこにいたのは僕ではなかったか。


こどもは物事をよく見ようとしているから
こんなものと割り切ってマニュアル通りにこなす大人とは時間の流れが違う。
てきぱき書類なんかをやっつける速度ではかっては、
あまりに長さと密度がつりあわない。
大人はその尺の違いを考慮してこどもに接しなければならない。
こういうのが、越生達先生がいってた「てきぱきリズム」に取り込まれないように
ってことなんだと思った。


で、これから別題。
いじめと現代社会BLOG “熱中高校”って、なんだ
これを読んでて、ふっとアゴタ・クリストフ「文盲」を思い出したりして、
いったいどこのハンガリーだよなんと
どうでもいい突込みを入れてしまうくらい、非日常的でした。


教育の中身って、すごく極端に言うと、「社会への矯正」だと感じてます。
社会的な動物として、人間には社会への矯正(社会化)は、
社会で生きていくのに不可欠だと思いますが、
上記の東郷高校のような軍隊教育はあまりにも加速しすぎている。
ふつうの大人のてきぱきでも早いのに
軍隊のてきぱきなど、どれだけの早さでしょうか。
こどもには、よく見、よく考える時間が必要であります。